2003年3月 ニコチン置換療法の事後検証
禁煙後6ヶ月で93%が禁煙に失敗

ジョン ポリト 2003年3月5日


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2002年9月 カリフォルニアでの現実社会(訳者注:医師などのサポートが無い状態)における喫煙者調査でニコチン置換療法はカリフォルニアの喫煙者が長期に禁煙を続けるためにはもはや有効でないようだと学んだ。 2002年11月 ミネソタ州の二つの大手健康保険によって供給されたニコチン置換療法は禁煙成功率を高めていないことを聞かされた。そして今 2003年3月 、今日までの市販のニコチン代替物を使った置換療法の結果のほとんど全てを総合したところ、医療研究の一部として採用したニコチン置換療法による6ヶ月間禁煙成功率は7%であると宣言した。そうなのである、ニコチン置換療法の医学研究きれいなニコチン供給デバイスを使い、徐々にニコチンを減らして禁煙する療法の有効性を追い求めている対象者たちでさえ、6ヶ月後に喫煙を再開する率が93%なのである。

「市販ニコチン代替物の有効性検証」と題された研究が「タバココントロール ジャーナル」誌2003年3月号 21ページから27ページに発表された。もしあなたがニコチン置換療法に悪意を持った先入観があると思ったら、それは忘れてください。その本の主な著者はドクター ジョン R ヒューなのだ、彼はニコレットガムなどのニコチン代替物のメーカー グラクソスミスライン社に雇われたコンサルタントで、ニコトールのメーカー、ファーマシア社のコンサルタントでもある。その研究の副著者はドクター サウル シフマンで、同じくグラクソスミスライン社のために働くコンサルタントなのだから。

二人のドクターが検証した8例のニコチン置換療法の研究のひとつはコルベリーニコチンパッチについてのもので、99年3月ニューオーリンズでのニコチンとタバコの研究会(SNRT)席上で発表されたものである。このパッチ研究では149人のパッチユーザーの中でたったの一人が6ヵ月後にも禁煙をしているに過ぎない。これは1%以下(100人中0.67人)に過ぎない。

二人の博士は99年にアメリカ公衆衛生ジャーナルで発表された Hay のニコチンパッチ研究も引用している。Hay研究では326人中、たったの18人(5.6%)しか6ヵ月後にも禁煙を継続していない。

先入観に関しては研究の中の図表4が自分自身の著した処方箋パッチを含んでいる。全体の市販置換療法の成績の計算には使用していないが、269人の処方パッチユーザーの中でたったの8人(2.97%)が6ヵ月後もタバコを吸わないでいる。

全体として7事例の市販ニコチン置換療法が無作為モデルを使いドクターヒューとドクターシフマンによりまとめられた。半年経過後の禁煙継続率の平均値は7%である。

ドクターヒューとシフマンは記事の中で理論的なベストを尽くし世界中で禁煙方針を策定する人たちを納得させようとしている・禁煙研究の予算の中でもっとも大きな金食い虫だったニコチン置換療法の20年に及ぶ研究は93%の禁煙失敗率は喫煙者が禁煙するのに「効果的な」方法であると説明している。

喫煙者は一生懸命稼いだお金を使い続けるのだろうか・・・更に重要なことは、彼らがニコチンからの解放を目指して無謀にも突進するための充分な勇気をかき集めるための乏しい、貴重な期間を浪費している・・・高価で徐々にニコチンを低減する製品を買うために、あるいは彼らはもっと効果的な禁煙方法を少なくとも探究し始めるのだろうか?

ドクターヒューとシフマン、それにその他ほとんど全ての置換療法の研究者が研究を避け続けていることは、置換療法以前の完全断煙法の驚くべき成績である、それは様々なカタチの教育と技能の開発、カウンセリング、集団による支援、それに長期に渡るフォロープログラムを組み合わせたもので6ヶ月時点成功率が30%、40%あるいは50%にも達するのである。

置換療法の研究者達がニコチン漸減療法のマジックの追及に乗り出す前になぜ世界中にあった優れたプログラムを探すために時間をかけなかったのかということは許されるかもしれない。しかし、彼らが発行した研究報告の中のプラシーボグループ(訳者注:ニコチンと称してメリケン粉を与えられた)の多くの人が驚くべき成功率を収めていることを無視することができるのだろう。彼らは自身の置換療法実験の中で突然ニコチン断ちをして優秀な成績を収めた人たちは何度も何度も繰り返される教育や誘惑に対処する技の開発や、カウンセリング、集団によるサポートとその後のフォロー体制の賜物だということを認知することができないのだろう?

多くの「本当に」突然ニコチンを断った人たちが置換療法研究の最後まで自分の足で立ち続けたことは珍しいことではない。喫煙者が抱いているニコチン断ち禁煙法の信頼性を覆すため、ニコチン置換療法売り込みに何百億円も金がつぎ込まれているというのに置換療法研究者達は沈黙を保っているのだろう?

ドクターヒューとシフマンの6ヶ月禁煙成功率7%だが、従来のニコチン断ち法は;94年のフィオーレ研究では21%、95年ハレーラ研究では一年後でも22%、88年のアレチョン研究では37%、87年ホール研究では43%、82年のファーゲスタ研究では45%と全て高い成功率を収めているのにかれらはなぜいつまでも沈黙を守っているのだろう。

上記ニコチン置換療法研究界のデーターが正確ならばドクターヒューとシフマンは6ヶ月成功率7%を保証するために、既に証明された6ヶ月成功率が600%も高い方法を洗練させ、開発し、利用できるように配置し、利用を激励しないで、何千億円を投資し続けると主張するのだろうか。

実際の6ヶ月成功率は7%よりも低いかも知れないことを肝に銘じてください、なぜならば 1.「実社会」では自分のポケットからお金を出してニコチン代替物を購入しなくてはならないが、全ての研究対象者は無料で受け取っていた。 2.平均的な研究は間接的な支援を受けるために5.9回施設を訪問して様々な度合いで研究者と対話し禁煙動機を高めていた。 3. 六ヶ月禁煙成功率は6ヶ月時点で依然としてニコチン依存があり代替物を受け取っていた人も成功者として勘定に入れている。言い換えれば今日までの全てのニコチン置換療法研究はニコチン依存ではなく禁煙者を測定しているのである。

皆さん、これは笑い事ではありません。私たちの愛する人たちがセールストークに誤魔化され愚かな買い物をしてその結果恥ずかしいほどの高率で失敗をしているのだ。2002年にタバコにより殺された人490万人の墓のどれだけが本当は空であったのだろう?毎年毎年人口10万人の町が40、も抜けの空になっていることを頭に描いてください。声を上げる時です。

私たちは、一年以上完全にニコチンに依存していない禁煙者を自分で数えるのに、ニコチン置換療法の研究者である必要はありません。彼らはどうやってそれをしたのか?二十年以上に渡りニコチン代替物のマーケッティングを行ってきた人の話を聞きました。身近にある証拠に耳を傾け信頼する時ではないでしょうか、そしてフィードバックを信じようではありませんか。このリンクを見てください。, タバコ会社はニコチンの依存性を認めています。 このリンクを見てください。 製薬会社はニコチン依存症に打ち勝つためにニコチンの漸減療法を行うと市販代替物利用者の6ヶ月失敗率が少なくとも93%だと認めています。

私、ジョンポリトはこの記事について100%の責任があり、インターネットで出版することに完全な責任を持つ。この記事は2003年3月5日のインターネット上での発表の前に誰の検討も受けていないし他の誰も内容に関与しなかった。この記事の中の意見は自分自身のものであり、ニコチン中毒防止の提唱者として、個人の理解力の範囲内である。



翻訳:西田季彦


John R. Polito
Nicotine Cessation Educator

709 Black Oak Blvd.
Summerville, SC 29485
john@whyquit.com
03/05/2003




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