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Wednesday, June, 11, 2003
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十代の若者はニコチン置換療法に中毒になっているのか?

ジョン・ポリト 禁煙教育者

メンフィスの高校三年生を調査したところニコチン置換療法を受けている生徒の四分の三は卒煙するために治療を受けているのではないという結果が出た。更に不安を感じさせることは置換療法を受けている生徒の18%は一度もタバコを吸ったことが無いのである。

2003年6月発行の「小児医療と青年期医療 アーカイブ」の「青年期の喫煙者と非喫煙者に対してのニコチン置換療法の実施」と題する記事は、主として17歳、84%は少数民族のメンフィス高校生4078人の1998年の調査結果を反映している。

回答者の中で258人(6%)は少なくとも一日一本以上のタバコを吸う喫煙者であり、216人(5%)はニコチンパッチかガムを使ったことがあると報告している。216人を詳細に見ると16%は現在毎日置換療法を使っており、20%は週に数回使い、64%は過去に少なくとも一回以上使ったが毎週使ったわけではない。

研究は煙の出ないタバコ使用は無視しているが、判明した事実は生徒達が一度もタバコ製品を使わずにニコチンへの薬物依存を打ち立てているという深刻な心配事項を提起している。216人のニコチン置換療法を受けている生徒の中の40人は「過去一度もタバコを吸ったことはないし、一服さえしたことは無い」と表明している。それにもかかわらず、同じ40人の中の11人はニコチン置換剤を週に数回使っており、7人は毎日使っていると言っている。

これらの心配を更に増幅するのは2002年9月のタバココントロールに発表されたドクター ディフランザの論文で、十代の若者は今まで考えられえいたよりずっと早くタバコ中毒になるということである。ドクター ディフランザによると数日間、数回の使用で自主性を失い依存症になってしまうという。

21mgのパッチはタバコ一箱全体を吸ったと同量のニコチンを供給することは知られているが若者を永続的にニコチン中毒にしてしまうパッチの潜在力を研究したものはまだない。

メンフィスの若者のニコチン置換療法研究は17%の学生が置換療法で禁煙しようとして、化学物質依存症をニコチンパッチやガムに永久に置き換えただけだという心配も引き起こしている。置換療法を使ったと言っている216人中35人は自分自身を元喫煙者と表現している。35人中6人は「私はニコチンパッチ(ガム)を週に数回使っている」と主張し、更に5人の元喫煙者は「私はニコチンパッチ(ガム)を毎日使っている」と申告している。しかし置換療法は本当に十代の子供達が禁煙するのを助けているのだろうか?

2000年1月のパッチを使った禁煙プログラム研究(「小児医療と青年期医療 アーカイブ」にも掲載されている)は一日に少なくとも10本、グループ全体の平均で20本のタバコを吸う13歳から17歳の100人の子どもを追跡している。一人一人が15mgのパッチを使用して6週間に渡り禁煙に挑戦した。その結果95%は6ヶ月以内に喫煙に舞い戻った、そして研究の著者は青少年の喫煙者にはニコチンパッチは効果的でないと結論付けた。

その他の最近の惨めな置換療法結果は公衆衛生行政の人々がクリーンなニコチン供給デバイスの品揃えを更に増やしタバコよりもありふれたものして、より安く、より入手しやすくする計画を再考したいと思っていることを示唆している。

2002年9月発行のアメリカ医師会ジャーナルにあるカリフォルニアの調査では「ニコチン置換療法はカリフォルニアの喫煙者を長期に渡り禁煙させるのには もはや有効ではない」と結論付けている。更にショックなのは2003年3月発行の「タバコ規制誌」で発表された研究で、過去の8例の市販のニコチン代替物を使った置換療法を集計した結果93%の対象者が6ヶ月以内に喫煙を再開したと報告している。

初期の置換療法研究はどうして「効果的である」と見せかけ、禁煙支援の道具としてFDAの承認を得ることができたのか当然ながら衆目の関心を集め始めている。置換療法の業界コンサルタントは禁煙がどんどん難しくなっており、残っている頑固な喫煙者は非常に禁煙が難しい患者なのだと言って対応している。自分達の主張を補うため最近の6ヶ月禁煙成功率4%はプラシーボ集団よりも勝っていると言っている、しかしこの数字は80年代に良く見られたプラシーボ集団の10%や12%に比べて劣っている。 

またある人は若者の禁煙プログラムの中での置換療法の更に低い成功率を「頑固なニコチン中毒者」論には価値がないとして例示するのに反対している。プラシーボ集団の成功率は前に置換療法を経験した人や、全く経験のない人を含めるとか、プラシーボに操作して少量のニコチンを混入(普通1-3mg)させるなど不誠実な実験のやり方に大きく影響されている。

プラシーボにニコチンを混ぜてもプラシーボ集団の成績には影響しないという研究者の「慣習的な感覚」があるがニコチンの入ったプラシーボと入らないプラシーボを比較競争させた研究は無い。薬物の離脱症状は完全にニコチン摂取を止めてから普通72時間以内に最も強くなる、ニコチンの入っていない血清が血管を満たし始めて脳がそれを感知するからである。少量のニコチンはプラシーボの禁煙者に不自然な慢性的離脱症状に陥らせ、彼らを消耗してしまうことは無いのか?

もしきれいなニコチンを供給するニコチン漸減禁煙法が喫煙者に対して効果がなく残酷で金をむしりとる方法でないのならば、何が効果的なのだろうか?ニコチン置換療法の業界コンサルタントは近所の禁煙教室の方が平均して二倍ほど効果的だと直ぐにでも認めるが、そういう教室を「喫煙者は欲していないし参加もしない。」と主張している。

近所の禁煙教室の提唱者は、置換療法の大量の拡販キャンペーン主な非営利団体の信頼ある影響力を自分の拡販の手段として買収したり利用することも含むが質の高い禁煙プログラムの禁煙教育の提供、依存症の理解を深めること、タバコ渇望に対処するスキルを磨くこと、カウンセリングを行うこと、そしてグループ支援を行うことなどの存在と効果を埋没させてしまっている。彼らはこれら質の高い近所の教室やインターネットのプログラムはコンスタントに6ヶ月成功率30%を超えていると主張しているのに。

新しいニコチン供給の道具が市場を溢れさせようとしているに連れて、心配事項はニコチン漸減療法としてのクリーンなニコチンの無効性から、より破壊性が少なく、致死性が低く、ニコチン依存症患者の終わりのない薬物への欲求を満たす方向へ移行していることである。

舞台裏では地元の薬局の27種類の香りが付いたニコチンキャンディーニコチン水、ニコチンコーラ、新しいニコチンストロー、ニコチンローションニコチンウエハース、そして、ニコチン日焼け薬!が待っている。新しいニコチン供給ツールは禁煙のために売られているのではなく、依存性のあるダイエットプログラムとして、アドレナリンを常に出し続け元気を出す薬として、また時と場所に応じて室内でタバコをつけることができない、又は歓迎されない場合、例えば高校の教室や煙探知機のあるトイレなどで使用するために販売される。

多くの公衆衛生に関係する公務員がこんにち、できるだけ多くのニコチン喫煙者を煙の出ないタバコ、嗅ぎタバコ、スエーデンタバコ、ニコチン吸入器、あるいはどんなものでもクリーンなニコチン供給ツールへと移行させようとしている。喫煙により引き起こされるガンや呼吸器系疾患による死亡を劇的に減らし、タバコに含まれる一酸化炭素を含む500種類以上のガスを除去するために。 

理屈ではこれは素晴らしい入れ替えである、しかしその移行のためには、より「安全な」ニコチン経験を中心テーマに添えた大規模な拡販キャンペーンが必要となる。成功裡に移行する喫煙者の割合に対する健康上のメリットはメンフィスで見たように若者が「安全」キャンペーンを受けて日常的にニコチン中毒になる割合をどんどん増やすというインパクトを上回ることになりはしないか?

喫煙は脳に対してその魅力的な荷物をヘロイン注射の2倍ほどの速さで配達する。ヘロインが普通は四肢から心臓へ、そして肺、再び心臓へ戻り、脳へと伝わるのと違って、喫煙によるニコチンは肺への直接の吸入で、心臓へ至り、脳へと達する、これには8秒から10秒を要するに過ぎない。経口のニコチン摂取は血液中の濃度が最高値になるのに数分を要する。

喫煙者はクリーンニコチンへ移行するのだろうか?メンフィスでの研究が示すようにかなりの高率の若者がクリーンニコチンを使うときのゆっくりした配達を進んで受け入れるようだ。これは少なくとも煙を出すことができない環境下では化学物質の半減期が2時間ということからくる衝動に答えるために承認されていない目的のためになされるのだ。

メンフィスの調査ではニコチン置換療法経験のある現役の喫煙者に「禁煙するために」使用したのかそれとも「喫煙できない環境の時」ニコチン代替物として使用したのか述べてもらった。一週間に一本以下の喫煙者27人のうち3人、一週間一本から6本の喫煙者13人中4人、毎日一本以上喫煙する52人のうち17人が喫煙できないときにニコチン代替物を使ったと答えた。

著者達は述べている、「一度もタバコを吸ったことのない人が置換療法を試し、実行することはこれらニコチン代替物が一層入手しやすくなるという危険をはらんでいる。」「調査した学生の半数以上が置換療法を実行するのは簡単である、又は簡単であろう。」と述べている、このことは非公式な調査が置換療法は「未成年者が年齢証明無しにいつでも購入することができる。」という見解を出しているのを裏付ける。矛盾するメッセージと警告が無いことは置換療法を試すことに油を注いでいるのでは?

製薬会社はオレンジの香りの付いたガムを「薬品」というラベルを貼って、「治療」目的に販売している。皮肉なことに、近所の薬局が承認されていないニコチンキャンディーを作り、販売するためにシロップを加えた時、ニコチン置換療法業界がオレンジの香りのガムを売るのを積極的に手助けした公衆衛生機関の多くがFDAに駆けつけオレンジキャンディーはテストされておらす、魅惑的で、本質的に危険で、中毒性が高いと論じた。

EUの新しい中毒警告ラベルはパッケージの半分を占め、大きな黒い活字で「喫煙は高度な依存性がある、吸い始めないで」と述べている。箱の上半分の全体を占めるカナダの中毒警告ラベルは「警告・・・タバコは極度に中毒性があるタバコはヘロインやコカインよりも止め難いことが証明されている。」と記述してある。アメリカ人の若者を中毒の危険という暗闇の中で守るのは誰の責任なのか?

メンフィスでの研究が示すように既に猫は袋から飛び出している。今問題なのは、ニコチンの継続的な販売と新しい製品が、恒久的に薬物の虜になるのを「安全な」カタチで試してみることをそそのかしているのではないかということである?ほとんど全てのニコチン置換療法研究のたわごとのひとつは、使ったニコチン代替物に中毒になったままの人を、禁煙に成功したと勘定していることである。若者に対して真実を語る時ではないのか?

翻訳:西田季彦



参照(英文):

1. 2003年6月 メンフィス 置換療法調査 抜粋

2. 2002年9月 ディフランザ 若者の依存症研究

3. 2000年1月 APAM 若者のニコチンパッチ研究

4. 2002年9月 カリフォルニア アメリカ医師会研究 抜粋

5. 2003年3月 市販 置換療法結果 完全版

6. US ガイドライン プラシーボ 対象グループの証拠一覧表

7. ドクターヒュー、ドクターシフマン 市販 置換療法の私のコメントに回答

8. 同上 私の再回答

9. タバコの警告表示へのリンク

10. WhyQuit.com について  

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