赤ちゃんにとってタバコはどうなの?(その1)

 実はタバコが赤ちゃんに与える影響というのはとても多くて

ここの場でどれだけ説明しきれるか心配なくらいなんだ・・・・

まず、赤ちゃんがお母さんのおなかにいる時について、

その後で、赤ちゃんが産まれた後について話をしていきたいと思う

 

--- 赤ちゃんが生まれるまで --

人間の身体は細胞の集まりであるということは知ってるよね。

でも最初はその細胞も1個だったんだ。

そして生まれるまでの約10ヶ月、その数は劇的に増える・・

人間の一生の中でおかあさんのおなかの中にいる間、つまり妊娠中(にんしんちゅう)が

一番細胞分裂(さいぼうぶんれつ)が活発な時期なんだ。

「がん」ってどんな病気?でも説明してあるけど、

細胞分裂が活発な時というのは、外からの悪影響も受け易い。

それだけでも妊娠中の喫煙は危ないというのがわかるよね。

実際にデータとして、先天性奇形などが非喫煙者より多いという報告もある。

次に「たばこを吸うと他にどんな悪いことがあるの?(その1)」でも説明している

一酸化炭素の問題です。

一酸化炭素は血液と結びつき易く、酸素を運ぶジャマをします。

赤ちゃんはおなかの中にいるのですから、自分では呼吸できません。

でも、赤ちゃんも酸素が必要なんです。その酸素はどこからもらうのかは

当然お母さんからヘソの緒(お)を通じてもらいます。

ヘソの緒の中を流れているのは血液です、おかあさんが喫煙してその血液の

酸素が少なかったらどうでしょう・・

喫煙者にとっても酸欠状態になるのですから当然赤ちゃんも酸欠状態なんです。

酸素が少ないことによって発育不全、発育障害が起こります。

そして低体重児(SDF児、妊娠週数に比べ体重が軽い胎児)が喫煙者に

多く見られるようになっています。

その他、自然流産(吸わない人の1.5倍)、早産(1.5倍)も喫煙よって増加します。

その他最悪なケースとして死産(周産期死亡)(1.4倍)も吸わない人と比べて

多く発生しているとの報告があります。

 

--- ニコチンも胎児の体内に ---

もう一つ重要なことは、ニコチンは胎盤(お母さんと胎児の間にあり、栄養や老廃物の交換を行っているところ)

を通して胎児の身体まで到達します。

ニコチンは「ニコチンって?タールって?」で説明している通り、吸って数秒で脳に達し

脳に対して影響を与えます。脳というところは言うまでも無く人間にとって

一番大切なものです。その為、脳は身体の中でもっともガードが固く、他の物質を

受け入れない構造になっているのですが、ニコチンは通してしまうのです。

同じ様に、ニコチンは胎盤をも通過し赤ちゃんの身体の中に到達します。

 

カナダのタバコの箱に描かれている警告表示

ドイツ衛生博物館の展示パネル(部分)