Introduction

「ヒート」
マイケル・マン監督

「フェイク」
アル・パチーノ

「L.A.コンフィデンシャル」
ラッセル・クロウの最新にして最高傑作!

 何が正しく、何が間違っているかさえわからない混沌とした時代に、自分を信じ、自分を貫こうとする男たちの戦いのドラマが誕生した。男の美学を語らせたら右に出る物のいない「ヒート」のマイケル・マン監督のスクリーンからほとばしる熱気が、観る者を熱くする。この映画には銃撃戦もなければ、カー・チェイスもない。しかし、それらを遥かに凌ぐ激しく心を揺さぶる戦いがある。主演は「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」でアカデミー賞主演男優賞に輝いたハリウッドを代表する名優アル・パチーノ。報道という名の戦場を駆け抜ける闘志の塊のような男だが、中身は思慮深くそして思いやりのあるジャーナリスト、ローウェルバーグマンを見事に演じ、血の通った現代のヒーロー像を創り上げている。そして、もう一人の主役は「L.A.コンフィデンシャル」で、その実力を遺憾なく発揮して、一躍スターの仲間入りを果たしたラッセル・クロウ。平凡な一市民が<内部告発者>となることでかつてない戦いの世界に足を踏み入れ、巨大な敵の圧力に地位も名誉も家族も失いながらも自分を貫く男、ジェフリー・ワイガンドを演じる。役に成り切るために、体重を大幅に増やし髪の毛も薄くした上に白く染める熱演が注目を集めた。他の出演陣も名優クリストファー・プラマー、「ジャッカル」のダイアン・ヴェノーラ、「ショーガール」「バウンド」のジーナ・ガーションらが脇を固めている。また、スタッフもマイケル・マン監督のもの、一流スタッフが結集した。撮影監督は「ラスト・オブ・モヒカン」「ヒート」でマイケル・マンとコンビを組み、そのスタイリッシュな映像が観る者を魅了するダンテ・スピノッティ。脚本は「フォレスト・ガンプ/一期一会」でアカデミー賞に輝いたエリック・ロス。”ヴァニティ・フェア誌”の記事「知りすぎた男」に基づき、個人および企業をすべて実名のままで登場させる緊張感溢れる骨太のドラマを創り上げ話題を呼んだ。アメリカのマスコミは、この映画を「20世紀の映画を振り返った時、90年代を代表する作品」と絶賛し、現在、その好評を裏付けるように数多くの映画賞を獲得し続けている。「インサイダー」は、スタイリッシュで華麗な映像とその中に刻みこまれた重厚かつダイナミックなドラマの迫力に、映画の持つ力を改めて感じさせる傑作であり、映画が20世紀最後の年にたどり着いたひとつの頂点といえる。

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